紫外線防止剤の効果的な選び方 (SPFとPAって何?)
数ある紫外線防止剤は何を選んだらよいか迷ってしまうことはありませんか? あなたに合った紫外線防止剤を選ぶ時のポイントがあります。
紫外線防止剤を選ぼうとすると、商品のパッケージにSPF25 PA++などの表示を目にすることはありませんか?
これは紫外線をカットする効果が数値や記号で示されていることを意味しています。
これって自分の状況にあった効果的な紫外線防止剤を選ぶ時、とても参考になる指標なのです。
逆に、それを知っていれば、「SPF○○でPA+の紫外線防止剤はありませんか?」と指定して聞くこともできるのです。
今や紫外線防止剤のSPFやPAは常識的なので誰でも知っていますが、ではその数字や+の意味する所はどうなのかというとよくわからないという方が多いのではないかと思います。
そこで再確認してみましょう
SPFとは
紫外線のB波(UV-B)を防ぐ効果を示します。
UV-Bは肌表面に作用して、赤く炎症をおこしたりしみ、そばかすの原因にもなります。
SPFの数字は、肌に何も塗らない場合と比べてUV-Bを何分間防げるかという目安です。
炎天下で日を浴びた時、15分で赤くなる人がSPF20を用いた場合15分×20=300分で5時間の防御ができることを示します。でも何分で赤くなるかは人により分らないので、一般にSPF1で20分間防げるという目安になっています。
例えばSPF25であれば 20分×25=500分
8時間半防ぐことができることになります。
しかし、顔を拭いたり汗で流れ落ちたりするのであくまでもその数値は目安として考えた方が良いでしょう。
SPFの数値はどの位あるかと言うと1〜50で表され、50以上は50+と表示されます。
PAとは
紫外線のA派(UV-A)を防ぐ効果を示しています。
UV-Aは肌の奥まで入り込み、じわじわとダメージを与えしわ、たるみの原因にもなります。
PAの表示は + ++ +++ の3段階に分かれていて+が多いほど防ぐ効果が高くなります。
肌に何も塗らない状態と比べて、2〜4時間後の肌の反応を測定したもので防止効果は以下の通りです。
+ | 普通 |
++ | かなり高い |
+++ | 非常に高い |
これで紫外線防止剤の商品に書いてあるSPFとPAの意味がはっきりしたと思います。
ではどのようなSPFとPAを選んだらよいのでしょうか?紫外線防止効果を考えると、SPFの数値の高いものやPAの+の多いものがよいかなと思いがちですが、そうとも限りません。
一般的に効果が高くなるほど、肌への負担が大きくなるからです。
以下は日本化粧品工業連合が生活シーンに合わせた紫外線防止用化粧品の選び方を推奨しています。
状況によっての使い分けを参考にしてみてください。
SPF | PA | 状況 |
10〜20 | + | 日常生活・買い物・散歩 |
20〜30 | ++ | 屋外での軽いスポーツレジャー |
30〜50 | +++ | 海水浴・登山・炎天下の活動 |
日常使いにはSPF15〜20、PA+〜++が安心と北里研究所病院の美容医学センターの佐藤英明先生は言っています。
しわ対策では化粧下地として紫外線防止剤を使うと思います。そこでちょっと疑問がわいてきました。
私は先日、化粧下地クリームを買いましたがSPF25 PA++の表示になっています。
その以前ににファンデーションを買いましたがSPF27 PA++の表示です。夏用の化粧品にはUV仕様になっているので紫外線防止剤が入っています。これってSPFが52になってしまうのでしょうか?同じ様な質問をある化粧品メーカーで見つけました。
Q
SPF35のサンスクリーン剤とSPF21のリキッドファンデーショ ンをつけるとSPF56になりますか。
つけ方によって差が生じますので、計算通りSPF56にはなりません。しかし、日やけ止め製品は重ねて使用した方が、効果が高くなります。
特に日にやけたくない場合や、とても日差しが強い場合には、
日やけ止めにファンデーションを重ねてご使用になることをおすすめしますとありました。
これで上記の2つを使っても大丈夫だと納得できました。
あなたも紫外線防止剤を効果的に選んでしわ対策をして
しわを防いでください。
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