「しわ取らないで」写真加工にNO!
「しわ取らないで」写真加工にNO! “私の真の姿を見て”女性スターの訴えにファン共鳴
欧米の女性スターの間で、ファッション誌などに掲載される写真を、画像加工・編集ソフトで「加工させない」動きが広がりをみせている。最近、とくに注目されているのが映画「タイタニック」(1997年)で知られる英オスカー女優、ケイト・ウィンスレットさん(40)と、米歌手・女優のゼンデイヤさん(19)。2人の“本当の自分を知ってほしい”という強い思いに、ファンも共鳴。ネット上では、賛同する投稿が絶えない状態になっている。
米ハリウッドで開かれた女性誌「エル・ウーマン」のイベント会場。ここで米芸能ニュースサイト「E! オンライン」の取材に応じたウィンスレットさんは、近く始まる仏化粧品ブランド「ランコム」のキャンペーン広告で、自身の写真加工を禁じた、と明言した。そして、その理由を、こう話した。「(女性スターは)若い世代に責任を持たないといけない。彼女たちは、雑誌を読むことで、自ら選んだキャリアで成功を収めた女性たちについてよく知りたいと思っている。私はそうした世代に真実を伝えたい」
■「しわ取らないで」
ウィンスレットさんは、以前から写真加工を嫌っており、2009年には米女性誌「ハーパース・バザー」に対し「映画のポスターで、額にある目立つしわがなくなっていたら『元に戻して』って言うの。だって(麻薬で)ハイになってるって言われるより、老けてるって言われる方がましだから」と答え、話題になった。
また、豪紙シドニー・モーニング・ヘラルド(電子版)などによると、ゼンデイヤさんは米ファッション誌「モデリスト・マガジン」の11月号のカバー写真用に撮影された写真が勝手に加工されたことに立腹。写真共有サイト「インスタグラム」に加工前と加工後の2枚を投稿した。2枚の写真を見比べると、加工後の写真は、明らかに腰回りやヒップ、太ももが細くなっている。ゼンデイヤさんは、インスタグラムで「こうした行為が、美についての非現実的な理想を作り上げる」と批判。「私を知る人なら誰もが、私の正直さや自分に対する愛情を知っている。だから、自分で本当の写真を公開した」と説明した。
これを受け、雑誌社の編集長が謝罪。ゼンデイヤさん側と協議のうえ、写真を元に戻すことを決めた。近く「無加工版」をウェブで公開するという。
■73万件「いいね」
ゼンデイヤさんのインスタグラムには73万4000件の「いいね」が付き、約1万9700件のコメントが寄せられたが、多くは「加工前の写真の方がいい」「(加工した写真は)奇異な印象を受ける」「あなたは強くて美しい」といった彼女の行動を支持する意見であふれている。
また、ウィンスレットさんの一件を伝えるニュースにも、ツイッターで「真の美しさとは神が与えたものだ」「厚化粧ですら見苦しい時がある」など、加工に否定的な意見が多かった。
産経新聞 11月7日(土)10時31分配信 よりコピーです。
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